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不動産に関する知識

私道負担とセットバック

こんにちは。

りんどうハウジングの西川です。

少しブログの更新に間隔が空いてしまいました。

今日は、物件購入においての注意点『私道』について自分の経験を交えて軽く話していこうと思います。

私は、この不動産仲介業に就く前にマイホームを購入しました。

戸建て住宅だったのですが、購入時は不動産のことに全くの無知であり、正直に申しますと購入して後悔した部分も少なくないです。

家は高額ですから、人生でもそう何度も買うものではないです。

一生に一度の買い物と言っても過言ではないですよね。

私の後悔に関しては、私自身が無知であったことが問題ですので、その物件の売買に携わった不動産会社を責めるつもりはありませんし、よくしてくれた部分も多いですので感謝もしています。

さて、ではなにが後悔すべき点なのか。

それが、『私道』です。

物件の契約時まで、この私道とそれからセットバックについて説明を受けておりませんでした。

当時私は20代で、マイホーム購入をするには少し早いかな?ぐらいの年齢でした。

それを理由に、無知で仕方ないねとはならないため、もっと家を買うとはどういうことなのかを調べて購入すべきだったと今でも思います。

では、私道とセットバックはなにかです。

まずは私道。

これは漢字の通りで私の道です。

つまり、私道は自分の敷地内にある道になります。

これと対を成す言葉で公道が存在します。

公道は読んで字のごとく公の道です。

こちらは公の道ですので、国や地方自治体が管理をしています。

公道は道路の幅が4m以上のものをなど細かく言うと色々とあるのですが、私道はつまり道路幅が4mに満たないものをいいます。

道路の幅だけであれば公道、私道どっちでもいいと思う人がいるかもしれませんが、公道は国や自治体が道路の修繕などを行いますが、私道はそうはいきません。

私道は、その土地の所有者の土地にある道ですので、その修繕は土地の所有者が行うことになります。

補助金などである程度補填してくれますが、自己負担もある場合があるのが私道だということです。

更に私道には大きな問題点があり、それが『セットバック』です。

道路幅があまりにも狭い(例えば1mや2m)と車が通れないことや、人すらすれ違うことが困難な道などがありますよね。

その幅を、4m道路にするためのものがセットバックです。

土地と土地の間に2mの道があるとします。

その時に土地Aと土地Bの道主がそれぞれ1mずつ道路から下がって家を建てると2+1+1=4mの道路となりますよね。

こうすると車も通ることが可能な道路になるわけです。

この時の、1m家を下げている部分を『セットバック』と言います。

そして、物件購入の際に記載される言葉が『私道負担あり』などです。

こうなるとですよ、カタログでは30坪などと書かれている物件があったとします。

そこに(私道負担あり)などがあれば、30坪全てに家を建てることができないということです。

せっかく30坪の土地を購入し、そこに駐車場付きの家を建てるとしても、セットバックがあるせいで実際は25坪分しかないということが起こります。

負担している1mの私道は仮にも道路であるため、自分の土地だからとそこを好き勝手に使うことはできないのです。

30坪の土地を購入したはずが・・・となりませんか?

私はこれをやってしまいました。

購入するかどうか悩んでいる土地に対して、とてもいい価格で土地と建物込みの値段が書かれており、飛びついたのです。

そこから不動産業者と話を進め、注文住宅でしたので間取りなどを決めていきました。

すごく良心的で、いい買い物ができると思っていたのです。

そして契約の日。

長々と重要事項説明を聞かされ、そのついでのようにポンと『セットバックがこれです』と言われた記憶が今でもしっかりあります。

当時私は、私道のこともセットバックのことも知りませんでした。

ただでさえ、重要事項説明で知らない言葉をつらつらと並べられ、大きな買い物で緊張もしていましたし、『はい。はい。わかりました。』しか言えなかったのです。

そして私は、その場で手付金として50万円を支払い契約は完了しました。

もちろん、しっかり調べて行かなかった私に非がありますし、『セットバック』や『私道負担』についてその時にちょっと待てよと、説明をしてもらわなかったことが悪いです。

実際、私道とセットバックについてはおかしいと思ってその場で物申したかったです。

ですが、業者さんは怖かったですしその場の雰囲気で声を出すことができなかったのです。

その後、建てた家や価格には感謝していますがやはり毎日思います。

この道路分の1mがあれば、車をもう一台停めることができたことや、バイク自転車、または植木など有用な使い方ができたはずです。

私道を負担することは仕方ないですが、そのことを知っていればもっと別の物件を探すことができたかもしれません。

不動産業者が必ずすべてを親切に教えてくれるとは限りません。

言わなければいけないことを最小限に、聞かれないことは伝えない、都合よくまたはわかりにくく説明に織り交ぜて言葉巧みに土地と家を売る業者さんもいるということです。

もちろん、購入者にも責任はあり、高額の買い物をするわけですからこちらも騙されたり、損をしないために購入前にしっかり調べること、気になったら聞くこと、納得できないならしっかり戦うことが大切です。

ですが、マイホームを購入するということは人生で何度も訪れることではありません。

みんながみんな戦えるわけではないと私は考えます。

マイホームは一生を共にし、世代すら越えて住んでいくものです。

そんな大切なものを妥協や後悔の記憶にしてほしくないのです。

私が、不動産仲介業を開業し、マイホーム購入のお手伝いをしたいと考えたのは、こうした経験があったからです。

私道やセットバックについて無知な方が、物件購入の際に少しでもお役に立てればと存じます。

それでは、本日はこの辺りで。